日本は徐々に禁煙化が進んでおり、喫煙者にとっては少しずつ肩身が狭くなってきましたが、タイでのタバコ事情はどうなっているのでしょうか?
喫煙者の方はタイでのたばこ事情について下記のような疑問が浮かんでくると思います。
・日本からどれくらい持ち込めるの?超過した場合は?
・電子タバコはどうなの?
・どこで購入するの?価格は?
・喫煙場所や禁煙場所は?
・歩きタバコやポイ捨ての罰則は?
・タイ人は喫煙者に対してどう思ってるの?
実はタイでのタバコ事情は日本よりもかなり厳しく、禁煙化が進んでいる国です。
2019年にタイの主な国際空港であるスワンナプーム空港、ドンムアン空港、プーケット空港の喫煙スペースが全面撤去される等、昨今は国全体で禁煙化に取り組んでいる傾向があります。
また、うっかり路上でタバコをポイ捨てをしたら警察から「罰金だ!」なんてことを言われることもタイでは普通にありえます。
そこで今回はタイでのタバコ事情についてご紹介していきます。
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日本からタイにタバコはどれくらい持ち込み可能?
日本や海外からタイ国内にタバコを持ち込む場合は1カートン(紙巻タバコ200本)までとなっています。※葉巻等の紙巻きたばこは総重量250グラムまでです。
海外旅行によく行く方であれば空港内の免税店でたばこを購入することが多いと思いますが、1カートンまでにしましょう。
もし、規定量のたばこを所持していた場合は規定量以上のタバコは全て没収されてしまい、1カートン当たり約4785バーツ(現在のレートで約1.7万円)の罰金が科されます。
検査に関してはタイの税関検査通過後にタバコ所持者に対して税局職員が抜き打ち検査を実施する場合があります。
※タバコ所持者をどうやって把握できるかはタイに入国審査する際に提出するアライバルカードでタバコをどれだけ持ち込んだのか記載しないといけません
ちなみに僕は今までに税関通過後に2回検査されたことがあります。
いつも日本からは規定量である1カートン以下しか持っていきませんがなぜか税局職員に怪しまれたのか税関通過後のターミナルでスーツケースとリュックをくまなくチェックされました。
昔はタバコの持ち込みを過少申告をしてスーツケースの奥に1カートン以上隠して持って行っても全然バレなかったみたいですが、最近では税関を通る時にスーツケースや手荷物をX線検査でかけるケースが多いためすぐにバレてしまいます。
タイの税関での取り締まりはかなり厳しくなっているので1カートン以上持ち込むのは止めた方が無難です。
僕の友人がこの事を知らずに日本の免税店で2カートン購入をしてタイに持ち込んでしまってX線で引っ掛かってしまい税関員に荷物を調べられてしまいました。
そして空港から離れた別室に連れていかれて30分くらい尋問されてタバコの没収、罰金を支払ったそうです。1カートン分なので約4785バーツ(現在のレートで約1.7万円)を支払ったみたいですが、タイに入国早々いきなりの罰金&没収はかなりの痛手ですよね。。。
もし支払いを拒否すると身柄拘束もされるため可能性もあるため、万が一拘束されてしまったら支払いは必ず行いましょう。身柄を拘束されてしまっても日本大使館は助けてはくれません。
規定量を超えてタイ国内に持ち込もうとした場合,税関検査で摘発されると高額な罰金を科せられるほか,物品も全て没収されますので十分注意してください。なお,摘発を不服として罰金支払を拒否した場合や罰金が支払えない場合には裁判となりますが,その間,身柄を拘束されることもあります。
こうした検査・摘発はタイ当局の主権・判断に係わる事項ですので,在外公館(在タイ日本国大使館等)が当該人に代わって交渉したり,判断に異議を唱えたりすることはできませんので,あらかじめご了承ください。 引用:外務省の海外安全情報
同行者に1カートン持たせておけば規定量以下だから大丈夫だとは思ってはいけません。
税関を無事に通り抜けても稀に荷物をチェックされる可能性があります。そこで免税店で購入したたばこレシートの提示を求められてことがあります。
そこで一人分のレシートの詳細にタバコ2カート分の購入履歴があると一人が2カート持ち込んだことにされてしまい、1カートン分の罰金を支払わないといけない可能性もあります。
もし、1カートン以上たばこを持ち込みたい場合は一人で1カートン以上たばこを購入するのではなく、同行者に別々にお会計してもらった方が無難です。
タイの電子タバコ事情はどうなの?
最近ではアイコス、グロー、プルームテック等の電子タバコユーザーはかなり増えています。
実はタイでは電子タバコを持ち込むことや所持していることが禁止されており、電子タバコに関する取締りが非常に厳しくなっています。
旅行者の方にはほとんど知られていないですが、タイでは2014年12月27日に「電子タバコ禁止条例」がタイ商務省から発令されています。
これは電子タバコの輸入・販売・所持・使用を禁止するもので、アイコス、グロー、プルームテックなどの加熱式タバコも含まれています。
最近では電子タバコを吸っていた日本人が逮捕されているケースが増えてきたようです。
バンコクで電子タバコの使用による日本人逮捕者が続出中!
バンコク、特にスクンビットでIQOSなど電子タバコの所持・使用による日本人の逮捕者が続出している。
知人は先週ソイ39のフジスーパーでIQOS使用の現行犯で逮捕され、警察署に連行。罰金5万Bを請求され、最終的に2万Bで手を打ち釈放。— Naoya Akashi@バンコク (@naoya_bkk) 2018年7月16日
日本人以外でもプーケットに滞在していたフランス人が電子タバコの所持で逮捕され、訴訟、帰国便費用で約100万円かかった事例もあります。
電子タバコ注意!
フランス女性が電子タバコ使用で逮捕、10万バーツ(35万円)で保釈、有罪判決受けタイから強制退去。
女性によると「4万バーツの要求拒否、10万バーツで保釈、2月11日に有罪判決、バンコク刑務所にて他の60人と汚い床で3泊、訴訟・帰国便費用他で約100万円」https://t.co/4HdsnJ0T4B— バンコクの大家 (@roominbkk) February 28, 2019
タイの主要観光地では電子タバコを吸っている日本人をたまにみかけますが、これはかなり危険な行為になるので止めておきましょう。タイの警察もこづかい稼ぎで観光客を虎視眈々と狙っています。
「まぁみんな吸ってるし、俺は大丈夫だろう」と思っている方も多いと思いますが、タイで電子タバコを所持で最大で懲役10年、罰金約170万円とかなり重罪になってしまう可能性があるので持っていかない方が良いです。
タバコはどこで購入出来る?価格は?
タイでタバコを購入する場合はスーパー、コンビニ、物売り等から購入することが出来ますが、購入出来る場所として一番身近なのはタイ国内にいくつもあるセブンイレブンです。
購入する際に注意してほしいのはたばこ類は日本のコンビニと同じくバックヤードにあるのですが、通常はシャッターで隠れていて見えないようになっています。
そのため購入する際は「シガレッツ!」といって下の画像のようにシャッターを開けてもらいましょう。

価格帯は大体60~150バーツ(約210~500円)くらいです。
タイ国産のタバコに関しては安く、マルボロ等の外国産は日本とほとんど変わりません。参考までに外国産であるマルボロとメビウスが約145バーツ(約510円)です。
実はタイのタバコは2019年10月になって少し値上がりをしています。タイのタバコは年々じわじわと値上がりをしており、外国産のたばこだと日本で購入するのとほとんど変わらくなっているのが現状です。
僕はタイに行った時はL&Mというフィリップモリスが出しているタバコを吸っています。価格も約100バーツ以下で購入出来て、吸いごたえもあるため愛煙しています。
ちなみにタイのタバコのパッケージはグロいので初めて見る方は大抵ビックリされます。
喫煙場所や禁煙場所は?
タイでは空港、公共施設、商業施設、レストラン、ホテルは基本的に室内では全面禁煙です。
日本みたいにカフェで喫煙スペースと禁煙スペースが分けられているのは稀ですが、オープンテラスになっているカフェ等はお店によっては灰皿が置いてあるため、喫煙可能です。
一部のお店を除いてバーやナイトクラブ等も全面禁煙になっているお店が多いです。
夜のナイトスポットとして有名なGOGOBARもお店によっては全面禁煙となっております。
バーやナイトクラブ等では高確率で外に灰皿が置いてあるので喫煙する際は外に出て灰皿のおいてある場所で吸いましょう。
ナイトスポット以外でも商業施設、レストラン、ホテル等の外には灰皿を置いてある場所がほとんどです。
もし室内で喫煙してしまった場合は5000バーツ(約1.7万円)の罰金があるため、注意しましょう。
参考記事:禁煙場所拡大、罰金5000バーツに タイでたばこ規制強化
また今年の2月より、タイの有名ビーチ24か所でも喫煙の取り締まりを厳しくしています。
禁煙区域に指定されたビーチでたばこを吸って摘発されれば最大で1年の懲役刑または10万バーツ(約35万円)の罰金を科されることになるそうです。
指定された一部のビーチは下記となります。
・プーケット・パトンビーチ
・タオ島・サイリービーチ
・チョンブリ県・パタヤビーチ
参考記事:タイの主要ビーチ、2月から禁煙
歩きタバコやポイ捨て等の罰則は?
タイでは夜の繁華街に行くと多くの外国人が歩きたばこをしているのを見かけます。
ビーチ以外で歩きタバコをしても厳格には罰則はありませんが、一般的なマナーとしては最悪のため、歩きたばこは止めましょう。
たばこのポイ捨てに関してはバンコクでは非常に厳しく取り締まっています。
ポイ捨てを警察官に見られて取締りにあった場合は罰金2000バーツ(約7000円)を払わないといけなくなります。
警察官はこずかい稼ぎに外国人に対しては目を光らせているので、ポイ捨ては止めましょう。
タイ人は喫煙者に対してどう思ってるの?
タイ人は嫌煙の方が非常に多いです。
タイではタバコはブルーカラーの肉体労働者が吸うというイメージが強く根づいており、大学を出て喫煙している方は男女ともに非常に少ないです。
実際にそれなれに学があるタイ人の前で喫煙するとかなり嫌がられます。
タイ人女性からの印象も最悪で日本の女性以上にたばこが嫌いな方が多いです。タイでモテたい方はタバコを吸わない方が無難です。
もしタイ人と一緒にいる際に喫煙する時は喫煙マナーをきちんと守るようにしましょう。
まとめ
さて、今回の記事はいかがでしたでしょうか?
タイでは日本以上に喫煙者にとって肩身が狭いと思いますが、しっかりとルールを守っていれば何も問題はないです。
僕はタイでたばこ絡みでトラブルに遭ったことは今ままで一回もありません。
タイのオープンテラスになっているカフェやバーで吸うタバコ+コーヒーやタバコ+お酒の組み合わせは反則的にうまいのでぜひ喫煙者の方はルールを守ってタイで一服する至福の時間を過ごしてください。
