突然ですが、あなたはレディボーイやニューハーフといったら何を思い浮かべますか?
多くの人ははるな愛を思い浮かべるのではないでしょうか?
レディボーイとはいわゆるニューハーフのことで男性から女性に性転換した人のことです。
日本で生活していてもほとんど見る機会がないレディボーイですが、タイではレディボーイを見る機会はたくさんあります。一般企業の事務、空港職員、レストランのウエイター、コンビニの店員、マッサージ師、美容師等様々な職業についています。
また、バンコク、パタヤ等の夜遊びスポットにはレディボーイ専門店のゴーゴーバーやバービア等もあるくらいです。
タイの人口は約7,000万人ですが、レディーボーイの数は30万人以上はいると言われており、世界一レディーボーイが多い国となります。
しかし、なぜタイにはここまでレディボーイが多いのでしょうか?
そこで今回はタイのレディーボーイ事情について紹介していこうと思います。
Contents
タイのレディーボーイとは?

レディーボーイとは定義するのが難しいですが、日本でいうオカマ、ニューハーフにあたります。
オカマは主に男性が女装することでニューハーフは男性が性転換して女性になることです。
タイのレディーボーイの中には手術をして完全に性転換した人もいれば、手術はしておらず変装をしている人もいます。
タイにいるレディーボーイの特徴は?
綺麗な人が多い
タイのレディーボーイは綺麗な人が多いです。可愛い系というよりも肩くらいまであるサラサラのロングヘアーで背が高く、モデルみたいなレディーボーイはたくさんいます。
実際にタイではレディーボーイの女優やモデルがたくさんいてメディアで活躍しています。
下記のインスタ画像は17歳で性転換したタイで超有名なノンポーイという女優です。フォロワーは250万人以上おり、その絶大な人気さがうかがえます。
タイのレディボーイは美に対する意識が女性よりも非常に強く、女性顔負けのメイク、服装等の容姿に関しては非常に努力をしています。
プライドが高い
これはレディボーイに関わらずタイ人は国民性として男性、女性に関わらずプライドが高いです。
そして、男性がレディボーイになることで自分はレディボーイということを誇りに思い余計にプライドが高くなるのです。
キレると手がつけられない
タイのレディーボーイは一度キレると手がつけられないほど暴れることがあります。
僕はパタヤのレディーボーイ専門のバーに行ったことがあるのですが、年配の60代くらいの欧米人と若いレディボーイが殴り合いの喧嘩をしているとこに遭遇したことがあります。
元々タイ人男性は一度キレるとリミッターが外れて容赦なく襲い掛かってくることがあるので性転換したとしても男性の本能的な部分は残っているのではないでしょうか。
タイにはなぜレディーボーイが多い?
冒頭でも記載したようにタイでは人口約7000万人いる中でレディーボーイは30万人以上いるといわれています。
パーセンテージだと約0.4%で意外に少ないと思われるかもしれません。日本の人口が約1億2000万人の0.4%は約53万人になります。
53万人という数字はなかなか想像しにくいと思いますが、兵庫県姫路市と栃木県宇都宮市の人口が約53万人前後です。
兵庫県姫路市に住んでいる人が全員レディボーイと仮定したらものすごい数になると思いませんか。
話が少し逸れましたがタイにはなぜ多くのレディーボーイがいるのか紹介していきます。
お金を稼ぐため
タイでは貧富の差が激しく貧しい家庭が非常に多いです。特に田舎の農村部に行けば行くほど貧しい家庭が多く、職もほとんどありません。
そのため、田舎の農村部から身1つでバンコクやパタヤ等ナイトスポットがたくさんある場所に出てきて売春をして稼ぐという女性は非常に多く、ゴーゴーバーやバーで働いている多くの女性は農村部出身です。
しかし、男性が売春をすることは基本的には難しいです。
そうなるとレディボーイになって男性相手に売春をした方が稼げるという理由で性転換を行ってバンコクやパタヤ等のナイトスポットで働いて売春を行うのです。
また、貧困を脱出するために幼少期から男の子を女性として育てていき、一定の年齢になるとレディボーイとしてナイトスポットで働くように説得する両親もいたりするため、闇が深いです。
徴兵制度から逃れるため
タイには徴兵制度があり、21歳になる全ての男性に対して2年間の兵役義務があります。
この徴兵制度はくじ引きによって決められて陸軍、海軍、空軍、徴兵免除とそれぞれ割りふられます。
このくじ引きをする前には男性は生まれ育った故郷で身体検査をする必要がありますが、レディボーイやトランジェンダーだった場合はそもそも男性として扱われないため、兵役を免除される可能性が非常に高いのです。
この兵役の訓練は非常に厳しいそうで徴兵免除のために元々レディーボーイへの願望があった男性がさらにレディーボーイへの強い気持ちや憧れを後押しするのかもしれません。
出家して目覚めてしまう
タイは国民の約94%が仏教を信仰しており、仏教大国です。
そしてタイでは成人男性は人生で一度は出家するのが望ましいのされており、社会人でも出家する場合は長期休暇を与えてもらえる会社もあるほど出家するという文化が浸透しています。そのため、成人男性の多くは一度は出家の経験があります。
出家の何がレディボーイの多さに関係するかというとこの出家中の生活は女性禁制の生活のため、新しい性に目覚めてしまう男性も多くいるそうです。
レディーボーイと接する時に気をつけること・注意点は?
レディボーイはいくら女性ホルモンを投与したりしても元々は男性です。そのため、レディボーイの中には気性が荒かったり場合もあるため接する時には注意が必要です。
馬鹿にしない
上記でも紹介しましたが、レディボーイは総じてプライドが高いです。そのため、レディボーイを馬鹿にするようなことをすると怒り狂う時があります。
実際に僕もパタヤのレディーボーイバーに行った時に酔った勢いで心無い一言をつい言ってしまいガチギレされた経験があります。
ちょっとした一言で豹変してしまうこともあるので言葉選びには注意しましょう。
喧嘩をしない
レディボーイと喧嘩になると手と足が出てくることがあります。
レディボーイは体格も大きく、中には幼少期にムエタイを習っていた人も少なくないため喧嘩をするとボコボコにされる可能性もあります。
バーで働いていたレディボーイが欧米人をボコボコするとニュースは良く聞きますのでもしレディボーイと喧嘩するような事があったら先に平謝りしましょう。こちらが手を出したら返り討ちにされてしまいます。
タイのレディーボーイは危険?
タイのレディボーイは危険という印象を持っている人も多いと思います。
ネット上のニュースでも夜の繁華街でレディボーイが金品を盗んだという事件や暴力をふるったという事件は後が絶ちません。
しかし、危険なレディボーイは一部だけです。タイにはナイトスポット以外で働くレディボーイも大勢おり、レディボーイ全員を危険と決めるのは失礼極まりないです。
危険なレディーボーイの大半はバンコクやパタヤ等の夜の繁華街で女性と偽ったりして声をかけてくるフリーランスのレディーボーイです。
レディーボーイと女性の見分け方
多くのタイのレディボーイは誰が見ても見分けがつきますが、パッと見ても女性とほとんど見分けがつかない綺麗なレディーボーイもたくさんいます。
そこでレディーボーイと女性と見分けがつくポイントがいくかあるためご紹介していきます。
声に違和感を感じる
声が不自然な場合は疑った方が良いです。野太いというか女性とは違うため、判断はしやすいです。
咽喉ぼとけがある
咽喉ぼとけがある場合は100%男性です。しかし、中には咽喉ぼとけを除去しているレディーボーイもいるため、100%確実とは言えません。
手や足が大きい
レディーボーイは手と足を小さくする手術まではしないため、手や足が男性みたいに大きい場合はレディボーイと疑った方が良いです。
身長が高すぎる
タイ人の女性の平均身長が約159センチで男性は約170センチです。身長が男性並に高い場合はかなり怪しいです。
肩幅が広い
女子の大半は肩幅が狭いです。レディボーイが細くても肩幅が男性のように広い場合は疑った方が良いです。
ブラジャーをつけていない
タイの女性は普段ブラジャーを着用しています。しかし、レディボーイの中にはブラジャーをつけない人も多数います。理由はレディボーイは女性と比べても胸が小さかったり、なかったりする人も多くつける必要がないためです。
IDカード(身分証明書)
タイでは身分証明のために個人のIDカードを所持することが義務付けられています。このIDカードには住所、誕生日、性別等の個人情報が記載されているため、これを見れば一発でレディボーイかどうか判断することが可能です。
しかし、個人情報が記載されているIDカードを気軽に見せるレディーボーイはほぼいないので仲良くなってから見せてもらうようにしましょう。
直接本人に聞いてみるのもあり
どうしても判断がつきにくいのであれば直接本人にレディボーイかどうか聞いてみるのも手です。
夜のお店で働ているレディーボーイは隠し通そうとする人もいますが、仲良くなっていけば教えてくれることも多いです。
まとめ
さて、今回の記事がいかがでしたでしょうか?
タイではレディボーイだけに関わらずLGBTに対しては寛容な国です。しかし、まだまだ差別する人も多くいるため生きづらさを感じているレディボーイもたくさんいます。
それでもレディボーイは差別にも負けずに非常に明るく、前を向いて生きています。
まだタイのレディボーイと接したことがない人はぜひ一度は接してみるのをオススメします。
レディボーイは明るくて話をしていても飽きないため、もしかしたらレディボーイを好きになってしまうかもしれません。
